(162) Oenothera erythrosepala

Arabidopsis2017-08-07

岡大キャンパスにいる野草 50
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オオマツヨイグサ "大待宵草"
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工学部の裏手に地球科学科が調査中の
小さな岩山のある一画がありますが,
なぜかこの植物が占拠しています.
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アカバナ科マツヨイグサ/オエノセラ属は
小待宵草,夕化粧,昼咲月見草とこれで
4つ目ですが,現在145種が知られています.
この植物に現れた変異が次世代に伝わることを
ド・フリースが確かめて,進化の原因は
突然変異であると提唱した“突然変異説
the mutation theory (1901)で有名です.
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“夢は夜開く”のですが,
この植物が何より変わっているのは
“permanent translocation heterozygote”
(PTH, 永久転座ヘテロ接合体!?)と言って,
違う染色体の末端が相互に転座し合ったまま,
ヘテロで維持されているという性質でしょう!
対象の染色体は減数分裂の時,相同染色体が対合せず,
末端同士で父母染色体交互に繋がって
マティスのThe Danceみたいな
“meiotic ring”を形成します!!
複雑です.
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