(13) シロイヌナズナ・ミーティング Arabidopsis meeting in Beijing

Arabidopsis2007-06-27

先週(6月20〜23日)は北京で第18回国際アラビドプシス研究会議がありました.
証拠に河野さんと瀬崎さんが万里の長城に立っています.
国際学会には,誰かがとてもエキサイティングな発表をするのではという期待と不安?があります.
1993年のColumbus/Ohioのミーティングで,土壌細菌の懸濁液にシロイヌナズナの花芽を浸して真空ポンプで減圧すると容易に遺伝子導入できるという方法(Vaccuum infiltration法)が発表されたときは,かなり衝撃的でした.
それまでは,根や茎の断片に土壌細菌を感染させてからカルスにして植物個体を再生させなければならなかったからです.
今回はそれほどの発明や発見は見受けられませんでした.
しかし,最近の植物の研究では,フロリゲンの実体がほぼわかってきたこと,主要な植物ホルモンの受容体が見つかったことなどの進展が相次いでいます.
次はどのような展開があるでしょうか?
本研究室から生物科学の常識を覆すような発表ができるととてもよいのですが...