岡大キャンパスに咲いている花 301
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イヌクグ
"犬莎草"/カヤツリグサ科カヤツリグサ属
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"探せばまだいる,さりげない花"
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理学部と工学部の間のローンに
ひっそり佇んでいました.
カヤツリグサ属は昨年末に
カヤツリグサ,ヒメクグ,タマガヤツリ,
クグガヤツリ,ハマスゲの5種を
紹介したので6種目です.
試験管ブラシのような花序が
イヌクグの特徴です.
いよいよネタ切れでしょうか!?
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(432) BSJ2018
日本植物学会第82回大会@広島 (9/14-9/16)
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発表記録
(口頭発表)
NIMA関連キナーゼファミリーによる細胞伸長制御の進化的な保存性
○橋爪駿,高谷彰吾,日渡祐二,坂山英俊,西山智明,郄橋卓,本瀬宏康
(岡山大・院・自然科学,宮城大・食産業学,神戸大・院・生物,金沢大・学際科学実験センター)
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進化的に保存された微小管依存的な極性成長のメカニズム
○本瀬宏康(岡山大・院・自然科学)
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(ポスター)
シロイヌナズナの表皮分化に必須なATML1とPDF2に相同なゼニゴケ遺伝子の解析
○磯山彰吾,古本拓也,本瀬宏康,高橋卓(岡山大・院・自然科学)
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サーモスペルミンとザイレミンを用いたシロイヌナズナ子葉の木部分化制御の解析
○岡本崇,松尾拓俊,本瀬宏康,高橋卓(岡山大・院・自然科学)
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(共同研究/口頭発表)
シロイヌナズナ表皮細胞において脂質が伝達する位置情報シグナリングの解明
○永田賢司,高橋卓,阿部光知(東大・院・理,岡山大・院・自然科学)
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写真は打ち上げのお好み焼きランチ
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(426) Hylotelephium spectabile
"番外編,ソウル市街で咲いていた花"
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オオベンケイソウ
"大弁慶草"/ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属
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これも朝鮮半島原産です.
マンネングサ Sedumによく似ていますが,
別属に分類されるようになりました.
ベンケイソウ科 Crassulaceaeは
CAM (Crassulacean Acid Metabolism)型光合成
の名前の元になったので有名ですが,
とにかく水を貯えることを優先して
多肉化したCAM植物は
ベンケイソウ科,サボテン科,トウダイグサ科,
単子葉のリュウゼツランなど,
全く別の仲間で独立に進化しています.
このような生化学的な収れん進化
convergent evolutionは,
分子基盤すなわち分子進化した遺伝子が
たいてい共通と思われます.
BAM, DAM, FAMではダメで
どうしても同じになってしまう
ということでしょう!?
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(425) Lythrum anceps
今週は"番外編,ソウル市街で咲いていた花"
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ミソハギ
"禊萩"/ミソハギ科ミソハギ属
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日本や朝鮮半島が原産らしいので
地元の植物と言えます.
ミソハギ科は岡大キャンパスには
ザクロ,サルスベリがいましたが,
双子葉類では珍しく,いずれも花弁が6枚です.
ミソハギ科の派生形質に
蕾の中で花弁がしわくちゃになる(*)
というのがありますが,手抜きでしょうか!?
確かに花弁はペラペラで弱々しく見えます.
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(*)参考:長谷部教授の植物図鑑
http://www.nibb.ac.jp/evodevo/tree/mac%20mini_tree/13_10_10_03_Lythraceae.html
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